相続コンサルタント「だからこそ」 できること
私の経営する会社の決算月が8月のため今日は税理士事務所で
決算申告についての打ち合わせでした。
見慣れぬ売り上げがちらほらあって、自然な流れで、
今取り組んでいる相続コンサルタント活動の話になりました。
「今こんなことを考えています・・・」
親しき仲ではありますが、業界歴30年以上のベテラン税理士先生への
プレゼンは若干緊張気味。
伝えたところ、、、
「それは是非やったら良いよ。私も年2-3回は相続税申告するけど、
税金の問題はほとんどが最後の問題、まずは家族の事からや」
と言って頂きました。
お人柄が抜群のベテランのD先生にそう言ってもらえて、とても嬉しい想いです。
こんな会話が印象的でした。
私:「地道な活動ですが、積み重ねやコツコツした活動が大切に思っています。
家族関係に焦点を充てて、まさしくそこに取り組む相続コンサルタントって、正直見当たりません。
そういう人としてのポジションをしっかり認識頂けたら、本当に必要な時に思い出してくれるかなと」
D先生:「ほー、どういうこと?」
私:『大手だと口にだす事はないにしろ、「ご家族の課題はご家族自身で解決してくださいね。
解決してから、どうするかを教えてくださいね。解決しなくても折り合いつけてどうするか教えて下さいね」という姿勢ですから、
家族の課題が出てきたときは一歩話から身を引いてしまいます。距離をあけるといいましょうか。
大企業に勤めていた私はそう思います』
D先生:「なるほどなあ、あんたの話聞いてたら、〇〇銀行で富裕層向けの相続サービスを長らくしていた
〇〇さんの顔浮かぶわ。○○さんめちゃめちゃ優秀な人やったけど、上司からよく言われてた言葉あるんや」
私:「どんな言葉ですか!?」
D先生:『上司から「お客さんに近づきすぎるな。近づくと家族問題に巻き込まれて会社の利益を守れなくなる」と
よく言われてたんやって。大企業に所属していると企業の業績を背負うことになるから仕方ないんやけどなあ。
「お客さんに近づきすぎるな」ってなあ・・・涙』
大企業に勤めていて、大企業の理論や理屈に守られて、そして縛られていた私には
その仰るところがよく分かりました。
もちろん私も、家族が抱える課題に入ったからと言って、
直接の解決策を導き出すことはできません。
上から目線のアドバイスをすることもありません。
私にできることは、時に感情的になる家族間の潤滑油となって、
寄り添って、答えが導かれるまで、話のタイミングや言葉を選んで、
時に暴れる家族間の感情や想いの、「通訳者」や「解説者」となり「交通整理」をすることです。
その背景に相続の知識は必須ではありますが、一番大切にするのは
その知識ではありません。
家族から言われると腹の立つ内容でも、適切な第三者からの
一言であれば、冷静に俯瞰して捉えることもできます。
私も相続手続きの中で、いらだつ感情に
「あんたも大変やなあ。偉いわ!」の信頼している方からの
一言で頑張れました。
本当に納得できる、満足できる相続への準備をして、
その後の暮らしを、思いっきり!楽しく!豊かに!思い残すことのないように!
過ごして頂きたい!
そんな気持ちで相続コンサルの仕事に取り組んでいます。