相続コンサルタント仲間との勉強会<家族会議の価値>
今日の夜は先ほどまで、相続コンサルタント仲間とオンラインで勉強会でした。全国で活躍している仲間の話は何より良い刺激ですし、心が洗われます。
北陸地方で活躍のコンサルKさん、相続コンサルで姉弟の話し合い・家族会議にに進行役で入られた時のことを話してくださいました。
ご姉弟は昔はとても仲が良かったのですが、相続の事があってから、どこかぎくしゃくする関係になってしまったそうです。
詳しいことは分かりませんが、姉弟間での誤解が誤解を生み、お互い疑心暗鬼になって、どちらからのコミュニケーションも取れない中での、家族会議でした。
もちろん会議を進行するKさんとしても、とても気を遣う会議の進行だったのですが、終わってからお姉さんから言われた言葉に肩の荷がすっと降りたと仰っていました。
お姉さんからの言葉は、
「Kさん、この会議を進めてくれてありがとう。
相続のことがあってから弟に対する不信感が募って、疑心暗鬼、
わだかまりになって今まで過ごしてきました。今日、弟の言葉を
直接聞けたことで、抱えていたのは、自分の<誤解>だったのだと
気づくことができて、今まで抱えていたものが、嘘のように
すーっと消えて心が楽になりました。今回の会議が無かったら、
私は誤解を抱えたまま、弟とも何も話すことなく、
一生を終えていたかもしれません。
全く別の人生になりました。本当に感謝しています」
言葉は正確ではないでしょうが、
会議の進行とその結果誤解が解けたことへの
感謝の気持ちでした。
誤解というものは分かってほしいという気持ちがあるから、
誤解になるわけで、その裏にあるのは家族への想いであり愛です。
誤解が時にわだかまりや、怒りになって現れることだってあるでしょう。
人間ですから、失敗の一つや二つはあって当然だと思います。
勉強会の中では
「想いを出すことで喧嘩になることだってあるかもしれない。
そんなことを考えると、人様の家族会議の進行には
腰が引ける気持ちもある」
というような意見、感想もありました。
もっともなご意見、感想だと思います。
そんな話を聞きながら、私、実は内心、
私の父親が他界した際の相続のことを思い出していました。
お恥ずかしながら、十分な話し合いができずに、相続後にいろいろ
抱えていたものが噴出する相続を経験した私です。
今更ながら思う事ですが、
「もっと話しておけばよかった。向き合えば良かった。
たとえ喧嘩になったとしても、別に良いではないか。橋渡ししてくれる人がいてくれたら、違う展開もあったかもしれない。」
そんな思いがよぎりました。
経験談を語らせて頂くと、
伝えた言葉やしてきた行動の中には、「失敗したなあ涙」
という思いも中にはあります。とほほです。
ただ、なぜか不思議と後悔はありません。
「言えて良かった」「できて良かった」です。
以前は「言わなきゃ良かった」と思ったこともあったのですが、
深く考えるうちに、気持ちは変わっていきました。
中には一見すると表面的にはひどい言葉もあるのですが、
それでも散々悩んで絞り出した言葉に悔いはありません。
言えて良かった。やって良かった。です。
でも、「言えなかったこと」「できなかったこと」「やらなかったこと」
には「失敗したなあ涙」という気持ちと同時に「後悔」も残っています。
しばらく後悔を引きずって生きてきました。
でも、いくら後悔したからといって、何かが変わるわけでもありません。
今は「それも人生」と受け止めて、「後悔」がないようなお手伝いをしたいと、相続コンサルに力を注いでいます。
ご自身の想いやご家族の想いを表現するための「家族会議」
しっかり自分の役割と受け止めて、来週から始まる
Aさんご家族の家族会議サポートしていきます。