高齢になってからのリフォームは勿体ない!? 背中を押してくれる制度

相続の相談を受けていると、実家のリフォームの話になることがあります。

築もうすぐ半世紀、だいぶ経年劣化で屋根や水回りが痛んできて。
冬にはすきま風も…冬は寒いし、夏は暑い。

住んでいるご両親は80代、リフォームしたい気持ちはあるけど、
でももう何年使うか分からないからと我慢しています。

「お金が無いから」という理由でもなく、
ただ「勿体ない」という理由で、我慢して暮らされています。

もちろんそれはそれで美しいスタイルの一つなのでしょうが、
これからの人生5年、10年、20年と暮らしていく中で
「我慢」して暮らすよりかは、穏やかに心地よく
暮らして頂きたいというのは、ご家族含めて普通に起きる気持ちです。

そんな時にもしかしたら使えるかもしれないのが、
補助金を活用してのリフォームです。

我が家も自宅は中古住宅でして、
冬場の寒さが気になり、二重サッシ、
断熱建材などのリフォームを3年ほど前に施しました。

光熱費も安くなりますし、窓際の寒さもなくなり実に快適です。

二重サッシなどは一度導入すると、
ランニングコストがかからず、効果は持続する優れものです。

補助金を活用することがもしできれば、
高齢ご両親の「勿体ない」という気持ちも少しは和らいで
リフォームの後押しにもなるように思います。

ただ、これタイミングが難しいんです。

毎年補助金は少しずつ姿を変えていますが、
例えば令和4年に出ているものの一例をあげると

<例1>

環境省が実施している「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」
補助率3分の1で窓、玄関ドア、LED照明など高性能建材によるリフォームに
最大120万円の補助金が付きます。

自由度があるのが魅力ですが、募集期間は明日8月10日で既に締め切られています。

とはいえ、また同じような補助金は出てくると思いますので、
興味を持って確認することが大切ですね。

<例2>

経済産業省が実施している「次世代省エネ建材の実証支援事業

1)外張り断熱  2)内張り断熱  3)窓断熱

1~3 いずれかのリフォームに対して、補助率は50%、
金額は最大400万円(内張り断熱 窓断熱は200万円)と
大きな補助額です。

自由度は低い印象ですが、補助率50%と最大額が大きいのは魅力です。

省エネ住宅というのは国も推進している方針だからこそ
こうして補助事業も活発です。

手間がかかるのが、定められたスケジュールに従って、
公募に応募をして審査を通す必要がある点です。

手続きが煩雑ですので全ての工務店で対応しているかというと
そういうわけでもありません。

また工事の仕様(最低限やらないといけない工事 使える対象製品も決まっている)
が決まっていることなど、使い勝手に窮屈を感じることもあるでしょう。。

でも、50%補助は実質半額にできるということですから、
大きいですよね。

事前に調べてみて欲しい住宅性能が、補助金で得られるとしたら、
とても魅力的な制度です。

活用には下調べと準備が必要ですがその労力を乗り越えて
さらに「勿体ない」という気持ちを乗り越えたら、
快適リフォームに一歩近づくのではないでしょうか?

しっかり準備をして理想のリフォームに近づけると良いですね。

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